探偵と大型連休
- blackknight3214

- 2019年5月7日
- 読了時間: 3分
世間は10連休に沸いたが
往々にして探偵業界は一般的な大型連休(GW、盆休み、正月など)は暇なことが多い。
しかし今年は意外に忙しかった。
なぜだろうか。
おそらくは連休が長すぎるからだ。

恥ずかしながら
探偵というとメディアでは
「推理」「殺人事件」「密室」「トリック」「観光地」「連続殺人事件」
が定番だが 現実は
「浮気」「詐欺」「不正」「確認」「撮影」で人が死ぬような話は極稀にしかない。
その中でも最も多いのが「浮気」にかかわる案件
いわゆる『浮気調査』である。
浮気や不貞行為というのはいわゆる『犯罪』には当たらないので警察などの公権力が動くことは無い。
それゆえ我々の様な民間企業に頼るしかない。(警察官などもこの件に関しては我々を頼ることになる)
※しかし不貞行為が原因で傷害や殺人などの事件はたまに起こる。もし現在そのような悩みを抱えている方がこれを読んでいるなら
感情に任せた行動には注意していただきたい。
理由はどうあれ『嘘をつかれたから殴った。』というのは法律的には通らない。
さてこの浮気調査だが 配偶者からの依頼がメインである。
交際相手、配偶者の親族からの依頼というパターンもあるが割合は低い。
調査対象者は基本的に既婚者である。
大型連休が大体暇なのは浮気常習者も
さすがにこのような時は家族と過ごすことが多いからだと思われる。
もちろん浮気相手の都合も加味する必要があるのでこの傾向は一層強くなる。
これと似ているシチュエーションは『誕生日』であろうか。
往々にして誕生日当日に浮気するのではなくその前後にすることが多い。
もちろん仕事が不規則で配偶者に対してアリバイ説明が容易いなら
誕生日でもバレンタインでもやり放題だが。
しかし今回の連休は長すぎたのかもしれない。
家族と過ごすにしても10日は間が持たない。
私も世間に合わせて10連休するつもりだったがほとんど仕事(浮気調査)に終わってしまった。
それにしてもここ数年、浮気や不倫の調査件数が多い。
業界的には薄利多売になってきているのだろう。
だがこのままいくと 人の意識が変わり
「配偶者以外に密接な関係を持つ異性が一人くらいいるのは当たり前」
「浮気相手は1人まででカミングアウトしてるならOK」
なんていう時勢にかわるかもしれない。
いやーしかし どうでもいい相手同士か浮気性同士しかそれは無理かなぁ
などと 過去を顧みて思う1日であった。
☆
最近「失楽園」という映画をいまさら見ました。(初めて)
W不倫の話ですが不倫相手と過ごすためのマンションを借り、家具の無い殺風景な部屋で飯を食うシーンはリアルですね。
こういう場面 実際に何度もありました。
誰かの実体験をもとに書いたんだろうと思いますし当時の不倫というのはまさしくこのようなもので
見た人間は「あー あるある」と思っていたのだと思います。
いやこれをみた人間が今これを「不倫の型」として真似をしているのか?
いやいやいや 誰であっても同じようなことをするのだろう。人の心理は不変のものだし。
とか
令和元年の始まりはそんなことを考えて過ごしました。








コメント