子供の親権 離婚後の親権の取り合い
- Black Knight3214

- 2018年4月26日
- 読了時間: 6分
更新日:2018年4月27日
離婚後の元夫婦が親権の取り合いで紛争を起こすことがある。
なぜそのようなことが起こるのか?探偵業界によくある風景から語る。

一生添い遂げると誓い子供まで授かった分別のある男女が簡単に離婚してしまう昨今。
我が国では往々にして子供の親権は母親が取り、父親は養育費(多分に元妻の生活費も含む)を毎月支払い、月に1度か2度の子供との面会に臨む。というのがパターンである。
離婚が決まった当時はその条件でまとまっていたのに、しばらくすると父親の方が親権を
取り返したいと言い出すことが多い。一体なぜなのか?
よくある調査のきっかけ
子供の表情が暗い。虐待されているようだ。
十分な養育費を渡しているはずなのに子供の身なりが悪い。育児放棄か?
元妻が車を買う、ブランド物を身に着ける等、生活が派手になっているように見える。養育費を遊び(特に男遊び)につかっているのではないか?
多くの調査事由がこの3つの内に当てはまる。いやほとんどが3つ全てに当てはまるといっても過言ではない。
離婚が決まった当時は親権や養育費に関して特に意義はなかったはずなのに時間がたつにつれて父親側に心境の変化が起こるのだ。
きっかけ1,2に関しては、やはり自分の子供はかわいいもので、子供のことを考えると自分が無理をしてでも引き取ろうと思うのだろう。時間がたって社会的地位も向上し生活力が増しその余裕から来ていることも感じられる。
きっかけ3に関しては離婚原因が妻にあったり、妻が元々派手好きな性格であったり、あるいは元妻に未練がある場合に多い。
調査結果
男性が探偵、興信所を使い調査を依頼する時、その疑いはほとんど固まっている。
調査はあくまでも決定的な証拠を取り自分が納得する、あるいは裁判資料等で決定的な証拠として使うためであり、わからないから調べるということはあまり無い。
つまり父親が親権欲しさに調査を依頼する際、先に挙げた1,2,3のよくあるきっかけの内、ほぼ間違いなく1つは証拠が取れる。良いときは3つ全てが取れる。(子供にとっては悪いのだが)
親権の取り合いで決定打となるのが体罰を含む虐待行為であるが、これが撮れることは多くない。なぜなら室内なら平然と行う体罰も人目があると躊躇するのが普通だからである。
出先でも平然と手を挙げる母親というのは珍しい。相当にイラついた表情を見せて乱暴に接するくらいが限度である。
次に使いやすいのが幼児のいる閉鎖空間での喫煙である。主に車内での喫煙が狙いやすい。これはほぼ100%撮れる。喫煙者は喫煙を我慢できない。
自動車を舞台にしたシチュエーションであれば、車内放置して買い物、チャイルドシートに乗せない、乗せてもシートベルトを締めない。などが挙げられる。いずれも狙いやすく事が起これば100%撮れる。
元妻に新たな恋人が出来ていれば相当有利に進む。さらにその男がろくでなしなら最高だ(いやこれも子供からしたら最悪なのだが)ヒモ同然の男が居座っていれば子供の健全な生育には不適当とみなされるだろう。
新たな恋人が出来て、子供を自宅で留守番させ本人はデートに行くというパターンも事が起これば100%撮れる状況ではあるが、幼年期にここまでの育児放棄というのは珍しい(子が12歳くらいを超えた母子家庭なら日常茶飯事であるが)ほとんどが実家に預けに行ってから、あるいは幼稚園、保育園、学校などに通っている時間帯のみで済ませるだろう。この場合は有利な証拠としては使い難い。
また元妻が新たな恋人とのデート中に飲食代などを支払うことがあればこれはチャンスだ。子のために支払っている養育費が妻の交遊費に使われている根拠になる。
これと似たような状況で離婚調停中に親権は欲しないが養育費の減額や財産分与に関して有利に進める為、元妻の素行調査を依頼する者も多い。依頼まで踏み切る男性というのはやはりそれなりに確信があってのことで、結果はほぼ
元妻に別の男がおり、子供の世話は実家の親にまかせっきり
という状況になっている。
子供の親権を取りたいと思った時は勢いに任せて行動を起こしてもうまくいくことは無い。
ビデオゲームとは違い、相手がいて相手も物事を考える人間である。
事を起こす前に入念な準備を行う必要がある。確固たる証拠が決め手になるだろう。
準備が整えば相手が構える前に一気に攻め立てればよい。相手の反論に対して長期間においての証拠を集めておくとなお良いであろう。
さて話は変わってこのような事例に私は今まで数多く関わってきたが、大体決まったパターンがある。
親権を取り返したい父親はまず弁護士に相談する。
↓
弁護士との話の中で、親権に関しては母親が圧倒的に有利で取り返すことは容易ではないと聞く。
↓
だが子供に対しての虐待や育児放棄などの証拠があればなんとかなるだろうという話になる。
そして運が悪ければ弁護士特約店になってはいるが実質は便利屋まがいのインチキ探偵社を紹介されることになる。いや弁護士に悪気はない。会社自体はしっかりしているように見えるので実質インチキであるということを知らないのだ。
運が良ければ弁護士特約店になっている格式高い大手興信所を紹介してもらいそこに依頼することになる。
さてここからだ。その格式高い健全な大手興信所はその健全性ゆえに多くのリスクを抱える行動調査(素行調査、浮気調査など張り込み、尾行を主とする調査をこう呼ぶ)を行えるような人材がほぼいないのである。すると我々のような地域に根差し、実績を積み重ねている個人の探偵や個人商店のような探偵社に調査を丸投げすることになる。
我々に支払われる調査料は、依頼主が支払った調査料の多くて3割である。
現在、国内に存在するほとんどの探偵社が素人まがいのなんちゃってファッション探偵社なのでホンモノの探偵社に当たることは非常に稀である。何が問題かというとしっかりとしたホームページを作ってしっかりとしたオフィスを構えて、セールストークなどは非の打ちどころがなく、ここが最高の探偵社だと思えるような会社ほどインチキなことだ。
実情を知らない人間ならどう転んでもインチキ会社に当たってしまうようになっている。
いやインチキは言い過ぎか。依頼者から非常に高額な料金をとって調査を他所に頼んでいるとはいえ、他所はそれなりの調査結果を提出しているのだから。
浮気調査をメインに営業している探偵社に特にこの傾向が顕著でその点でいうと弁護士特約店などはデタラメな料金を請求しない辺り健全である。
探偵社選びは本当に難しい。
このような事案に対しては私は率直なアドバイスを行っています。
もし探偵社に調査を依頼するような事があれば、大損をしない為にも依頼する前に一度私にご連絡ください。
私は完全にあなたになり、あなたの為に最善のアドバイスをします。
黒騎士 ミツイシ







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