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黒騎士探偵術 偵初法 現着、定時撮影 上達のヒント

  • 執筆者の写真: blackknight3214
    blackknight3214
  • 2019年3月22日
  • 読了時間: 5分

現着映像、定時映像(経過映像)等、動き回る対象物以外の撮影について述べる。


歩行中あるいは走行中の車両等を撮影する際については別で述べる。


今回はもっと単純な固定映像についてである。


建造物、看板、標識、駐車車両その他様々なものを調査中に撮影する。

自身が動かず撮影できることもあれば、尾行中に対象者から一瞬目を離しそれらを撮影することもある。


その際の注意点と良い映像を撮るヒントを述べる。

以下、これらの映像を総称して固定映像これらの撮影を固定撮影と称する。


固定映像について

固定映像の画角の歪み

何を撮りたいのかよくわからないふらついたカメラワーク

止めるべき箇所で止められていない

ズームするべき箇所でズームできていない

などは素人相手ならまだしも、プロや元受け調査会社が見ると一目で

「何も知らない素人が撮った」と見破られてしまい最悪の場合調査契約を解除されてしまう。

動いている対象物、こちらが尾行中の映像が粗いのは許容されるが、固定撮影の粗さはどの業者も許容してくれない。

そのような映像は提出するくらいなら削除したほうが良いほどである。

各人、まずは独習をするべきである。


※私の知人の一人に大手の調査会社から大口の調査を依頼され

その調査の補助に学生時代の友人を使い、調査の成り行き上、その友人の撮影した映像を提出せざるを得なくなり その素人丸出しの映像を見た依頼会社の担当者から「お前はうちの調査に素人使ってるのか」「うちの仕事なめてるのか」

などと言われ契約を解除された者がいる。

新人は必ずこのような使い難い映像を撮るものなので固定撮影だけでもきっちり研修しておくべきである。


 しかし、動画としては使い物にならなくても

0.5秒ピントが合っていれば静止画として切り出して使えるため報告書類の写真としては問題ない。

 動画の撮影に注意力が向くとその他の調査活動全てに注意力がそがれてしまいがちになるので

1人での調査遂行をメインとする探偵や、動画を提出しない探偵社は動画の出来に対して無頓着であることが多い。


動画を提出しない大手だとH社が有名か


動画の説得力は他の証拠物より高く、現在はもっぱら良い動画を取ることが尊ばれている。

時代のニーズにこたえるため、正確な撮影能力と調査全体を円滑に進め失尾しないバランス感覚が必要である。

本番で習得するのには初心の内はリスクが高いので独習をお勧めする。


※もし予算が許すなら人員を用意して撮影担当、尾行担当に分けるのも1つの手段だが

2名体制で初心の者がやると譲り合いなどが起こり失敗の元になる。

あくまで一人で全てこなす気概で挑み

その時の状況に合わせて相方の動きや様子、警戒され具合などを判断し

前に出たりあるいは下がって撮影に注力したりを切り替えるのが良い。

これは

熟練の忍びが複数で忍べば出来ない事は無いと記述されていた事に通じる。

どうしても分業したいなら尾行2名、固定撮影メイン1名になるだろう。



固定撮影のヒント


何の為に使う映像なのか考えて撮る。

これを考えることにより撮影の開始部分から特に注目してほしい箇所(遠景からズームされる撮影対象)が明確になり

映像にメリハリがでる。


目標物を捉え停止する。

撮影対象を撮影した際、数秒停止する。少なくと2~3秒は停止したい。これをしないと動画で見た場合

撮影対象が一瞬しか映っておらずいちいちコマ送りの一時停止をする必要が出てくる上に印象も悪い。

ただし撮影に夢中になり周囲に怪しまれたり、対象者から目を離しすぎて見失わないように。

初心の者は必ずと言っていいほどこれで失敗する。

見失うリスクを負うくらいなら看板や標識などはどうでもよい。そのようなものは後でいくらでも撮りなおしがきく。

もちろん「ここのこの場所にいる!!!」という証拠の取得がメインならそこに注力すべきだが。

このような事情から一人で調査を行う探偵は尾行中の固定撮影を極力避ける者が多い。


様々な角度から撮る。

左右、上下、遠近様々な角度で撮る。

但しこの際も周囲に怪しまれるくらいなら無理はしないこと。

無理に撮影して周囲に不審がられたり無駄に対象者の視界に入るようなことはしない。何度も言うが

固定撮影は撮りなおしがきく。本質を見極めるように。


車内から撮影する際は車を映さない。

車内から撮影する際は

例えばカーナビやピラー、ハンドル、ダッシュボード、ミラー類等など

車内外のモノは映さない。

これらが映ると確かに臨場感はあるが商品としての映像の評価が下がる。


撮影前に周囲の安全確認をする。

誰がどこで見てるかわからない。

建造物の上階から見られていたり、マジックミラーになっていて外から撮影している様が丸見えだったり、小窓の隙間から見られていたり、店内からずっと見られていたりなどで露見することがある。

またカーブミラー、ガラスの反射、鏡面仕上げのサッシ等に

自分が映りこんでいることに気づかず

調査対象者を背後から撮影している姿を見られて露見する者もいる。

周りに多少怪しまれてもここで撮らなければ!!という時とそうでない時がある。きっちり本質を見極めるように。


その他口伝


固定撮影が出来ない者は当然その他の撮影も出来ない。

難しくは無いのできっちり習得すべきである。


独習で出来るレベルであるし、参考になる他業種の資料も豊富である。

店舗のレポートやレストランの口コミサイトを見てみればよくわかる。

ダメな固定映像と良い固定映像が玉石混合であるが

概してプロが撮ったであろう媒体(口コミサイトでないもの)は良い映像が多い。


但し我々はそのような映像を隠し撮りでわずかの時間で撮影する必要がある。


正しい方向で早く学びたい方は講座受講をお勧めする。


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