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黒騎士探偵術 偵初法 車両尾行について

  • 執筆者の写真: blackknight3214
    blackknight3214
  • 2018年11月29日
  • 読了時間: 9分

 本日は車両尾行について述べる。

車両尾行とは

バイク

を使用しこれらを尾行することを指す。


 例外的にこれらを使用し徒歩や自転車の者を尾行することもある。


車両尾行の考え方


 車両尾行は徒歩尾行を車両でしているのと同じである。

車で車についていっているだけのこと。特別に考えない原則は徒歩尾行と同じである。

ただし車両で行うので交通法規に従わなければいけない事と基本的な運転技術が必要である。運転が苦手だと不可能である。

基本的な運転技術が高ければ高いほど有利である。

これが探偵経験者が廃業後にタクシー運転手になったり、配送業従事者が探偵に転向することが多い理由だと感じる。


車両尾行に向いている車


1、ありがちな車種、外見に特徴が無い車

2018年現在ならヴィッツ、フィット、プリウス、マーチ、ノート、ワゴンR、ムーブ、エブリイ等。色は白、銀が良い。あるいはその車種のイメージカラー。黒は夜間には良いが日中はデメリットも多い。ありがちでも人気車種は良くない。対象者がその車両を欲しいと思っていたりすると覚えられてしまう可能性が上がる。


その理由 

単純に目立たない。ハマーやオロチがしばらく後ろにいたり、自宅そばに停まっていると気になりませんか?

同じ理由で目立つ事故の跡や、ダッシュボードに目立つ装飾品、目立つナンバープレートは悪し。装飾品等は自由に脱着できるなら良いが頻繁に変えても逆効果になるのでタイミングをよく読むこと(口伝)


また自分の恐怖心、不安感を消すためにもどこにでもある特徴のない車が良い。(口伝)


つまり車体は徒歩尾行の際の服装等の外見に相当する。


2、加速の速い車

この部分で年式の古い軽自動車は選考漏れする。最新のものは走行性能もある程度高い。

加速が良いとあらゆる場面で有利になる。悪いと心労が激しくなり運転者の負担が激増する。


3、小さい車

張り込みメインなら大きい方が楽だが、小さい方が小回りが利きあらゆる場面で有利になる。


4、フロントが短い車

フロントが長いと尾行の際、急ブレーキが間に合わなかったり、カーブの際少しだけ頭を出して覗くといったことが出来なくなる。

逆に短い車は車内が見えやすく張り込みに不利になる。

もっと本質的に例えると

視界が良い車ということになる。


車選びのヒント

 率直に言って探偵にとって車は消耗品に過ぎない。

売れている探偵の年間走行距離は最低でも3万キロ程になり、急停車急発進、エンジンをかけるきるを短時間で繰り返すなど負担をかける運転ばかりする上に、壁や縁石にこする、乗り上げるは頻繁に起こるので使い捨てにするつもりで選ぶ方が良い。



調査車両の調査車両の装備品


必需品

カーナビ

必ず必要。進行方向の先の道路や地形、建造物を瞬時に把握する必要がある。

また場所や道順を説明する際に自分はわかっていても伝達相手がわからない場合が多い為、地図をもとに説明する必要がある。

その際はランドマークや大規模な建造物、コンビニ、交差点等を目印に使う事。

ナビの地図表示はノースアップが基本。

場所や位置を方角で説明することが多く、東西南北は瞬時に把握できないといけない。「どこどこの右」「どこどの上」などでは他人は全く理解できない。



ETC

徒歩尾行の際の電車のICカードと同じように

相手がついている こちらがついてない だと高確率で見失う。

例えば千円出して「釣りはいらん!」と言って素早く抜けて行くなら何とかなりそうに思うが実際は一般レーンに他の車両がいて通行料金の支払いにもたついていることが多い。

降口やSAが当分先ならまだしも1キロ先くらいだとこちらが追いつく前に降りられて

こちらは「あいつ早いなー」等と言いながら対象車両がいない高速道路を走り続けることになる。また料金所のすぐあとに分岐がある場合(例えば「左 京都 右 神戸 」のような分岐)どちらに行ったか分からず外れたら終わりである。


※対象車両にETCが無い場合

こちらも相手に合わせて一般レーンに入ると、こちらの支払いの際にどうしても5秒くらいのロスができて引き離されたりする。

それを見越して別レーンに入ると先ほどの通り、支払いにもたついている車両がいて遅れる。

そういうわけでそういうわけでこちらは素直にETCレーンを抜けて左端に寄せて止めて待つ。 

待つときはなるべく目立たないように他の停車車両がいるならこちらの車影やナンバーが見えないように他の停車車両の前後に隠れるように止めるなどする。

停車車両が見当たらない場合は料金所を出たキワの辺りに止める。


これもケースバイケースで 相手が一般レーンでもたついてるところをうまくタイミングを合わせてこちらはETCレーンできれいについていく事も可能な事も多い。

ただしそれはその時の交通状況次第である為、安全策を取るならやはり先に通って路肩待ちが良い。


※補足

 日祝や観光シーズンの時は料金所を通るときには対象車両の間に他車を入れないか すいてるレーン通る方が良い。なぜなら稀に、間に挟んだ車がシートベルトやチャイルドシート、携帯所持の検問で捕まり30秒くらいロスすることがあるからである。


 また普段からも尾行の際はなるべく空いているレーンを選ぶ方が良い。他車両のETCカードの入れ忘れ、料金所側のゲートの故障などで思わぬ足止めを食うことがある。


雨除け

普通は付いているものなので軽視されがちだがこれが無い車は雨天の際、撮影や張り込みに苦労する。横向きにした場合もフロントガラス同様に見えなくなるからである。

必ずついている車を選ぶこと。



あると非常に良い

ドライブレコーダー

詳しくは『黒騎士探偵術 極意』で


スモークフィルム 偏光フロントガラス

 スモークフィルムは張り込み撮影の際に重宝する。バッチリカメラを構えて撮影しても外部からはわからない。後部座席に隠れる事も容易になる。


 偏光フロントガラスは張り込みや尾行の際に有用である。

運転席や助手席にいる人物の顔が見えにくいということは非常に大きな利点になる。

 


あると良い(張り込み)

シェード

運転席助手席の窓の目隠しに使える。しかしこれは調査員の気持ちを強く持つためのまじないのようなものである。


カーテン

場合によってはカーテンも使えることがある。スモークフィルムの欠点としてフィルム越しだと撮影の際の映像が暗くなり夜間においては使いものにならないレベルにまで品質が下がる事がある。このような時はカーテンの方が使いやすい。

しかし現状日本国内でカーテンをつけている車というのがあまり無いので対象者と距離を離した状態で真価を発揮できる。


断熱シート

フロントガラスに敷き詰めて車内の様子を外から全く見えないようにして長時間張り込んだり撮影に臨む際に使う。その他とにかく車内は無人だと思わせたいときに使う。



車両尾行の基本(極意でもある)

前の車両との車間は0.5台から1台分に満たないほど開ける

(ちょうど割込みができないくらいの間隔)

なぜか

対象車両が急な車線変更やUターン

あるいは急に路肩に停車することがある

それに対応する為である

詰めていると対応できず 対応すると不自然になる。

またこちらも自由に車線を変えたり車間を変更し緩急をつけることが出来る。

つまり周囲の状況をコントロールしやすくなる。

車両尾行の難しい点として一番に挙げられるのは車両という物体を使い公道を走る以上

自分の思うがままに動けないという点である。

これを少しでも思い通りにする為にこのような手法を取る。



対象車両と自車との間に他車両を挟む時の基本

絶対に見失えないシチュエーションの場合、極力間には挟まない。

挟むと挟んだ車両が予想外の動きなどをして見失う確率が上がる。

但しこれも臨機応変で挟んでも追い抜ける、あるいは挟まないと不自然なほど長時間後ろについていてなおかつ挟んでもフォロー可能な場合はその時に応じて挟んでも良い。

しかしあくまでも自分が自分の意志で間に一台挟もうという時以外は入れない方が良い。

1台くらいなら大丈夫だろうという甘さが失敗を生む。


挟んだ場合

車間は詰める。開けると市街地では信号や右左折で見失う可能性大。


急なUターンの対応方法

1、前方にやや進んでからこちらもUターンする。

2、分離帯があるなら先に進みそこで。

視界内で比較的近くに信号があるならそこまでいってUターンする。

遠く時間がかかると対象車両がUターンしてすぐに右左折した場合見失う可能性がある。

また信号の変わり間際にされるとこちらが間に合わない可能性がある。その時の瞬時の判断が必要。

3、どうにもならないときはこちらは右左折のふりをして大回りしてUターンする。

※Uターンをする前までの行動やUターン中の相手の視線を見て警戒からUターンしているのか道を間違えたか、Uターン後すぐの箇所に目的地があるのかをよく見極める事。

警戒

なら右左折を実際してその後こちらもUターンした後、対象車両の通行路に復帰するか、う回路を使い回り込むかをする。


車両尾行は徒歩尾行より気持ちに左右される 必ずついて行くという気持ちがなければすぐに気が引けて見失う。

車両尾行の上達には? まず経験を積むしかない。都心、地方、一般道、高速道路、目的地があるのかないのか

仕事なのか遊びなのか、様々なパターンで地形やシチュエーションは違う。経験があるほど有利である。幸いどこででも修練できるので自主的に行うべきである。

車両尾行の禁忌 急発進、急制動

対象者には当然として周囲の人間にも非常に警戒される。

相手が動き出すのに合わせすぐについていく

自分についてきた!?と思われる。

交通量の多い地域や時間帯に間に他車両を挟みすぎる

信号で引っかかる。気がついたら前にいない等が起こり容易に見失う。

相手より先に出てしまう

直進と思っていたら右左折されてしまう。

GPSに頼りすぎる。

駐車車両を発見するのみで終わり、何もわからない羽目によく陥る。

車両尾行車両尾行上達のヒント 地図をよく見る

前方になにがあるのか、信号はあるのか(信号に阻まれない常に先の信号と交通量に気を配る)踏切はないか(踏切で足止めをくらうとほぼ間違いなく見失う)この道を通るという事はここにはいかない等、道や地理がわかっていれば有利になることが多い。

この事が探偵業の全国展開の難しさにつながっていると感じる。

迂回路を常に頭に入れる

しかし基本は後ろにつく事。

迂回や回り込みは成功すれば効果大だが失敗する確率も高い。

もしなにがしらかのもしなにがしらかのアクシデントで相手は進み、こちらは止まるといった際や小路に入られ追跡が困難な時、歩行者や自転車を追いかける時に必要になる。

対象者の運転技術等の情報を仕入れておく事

あらかじめ運転が荒い、車線変更を繰り返すなどの情報があればこちらが無駄にびびらなくて済む。

事故に気をつけること

事故ると全てが台無しになる。 調査終了後や現場への移動中に事故が多い。帰宅するまで気を抜かないこと。

車両尾行ほど見た方が早いというものはない。

講座の受講生には実際の調査の際のドライブレコーダーの映像の公開や実技指南も行っている。

徒歩尾行や撮影がどれだけ達者でも車両尾行が出来ないといつまでたっても二流三流のままである。

逆に車両尾行の巧者は尊敬され仕事は絶えない。

車両尾行を学びたい方は講座受講をお勧めする。



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