黒騎士探偵術 偵初法 警戒、調査バレについて
- blackknight3214

- 2019年1月15日
- 読了時間: 4分
本日は対象者が警戒している場合の対処法と
調査発覚のパターンについて述べる。
基本的に調査をしていることが対象者にバレるという事は滅多に起こらない。
常識的に考えれば自宅付近で見かけた他人、自分の後ろを歩いている他人が調査員であるなど想像もしないし、それを一見しただけで確かめる手段はないからである。
また常人は自分が調査されているなど思いもしない。
それにも関わらず対象者に調査が発覚する、あるいは発覚しそうになることがある。
これには何通りかのパターンと前提条件がある。
1
以前に調査をされたことがある事を知っている対象者
自分が過去に調査をされことを知っている(調査報告書を見せられたり偶然見てしまったというパターンが多い)対象者の場合警戒心は一般人より高い。
特に報告書で使われた写真のアングルを知っているため建造物の出入りや待ち合わせなどをする際に辺りへの警戒心を強める。
具体的に言うと 家から出る瞬間の写真を見たことがある対象者は外出の際かならずその写真を撮ったであろう方向や場所を見る。
待ち合わせなどをする場合も相当に用心をして待ち合わせ、その後も何度も振り返ったりするようなことをする。
待ち合わせ方も以前調査された際とは全く違うパターンでまちあわせることが多い。
このような対象者を何も考えずに調査すると、出だしからもうバレている。あるいは張り込みの段階ですでにバレているとう事が起こる。
対策としては
距離を遠く取り人員に余裕を持たせるか、変装を駆使するかになる。
まず初動の建造物から出て行く際に、距離を取りこちらの姿を見られない事が重要である。この時の張り込み方で成否が別れる。
2
弁護士、法曹関係、芸能関係、警察関係の対象者
調査業にかかわりがあり、尾行や撮影にも予備知識がある為発覚しやすい。
また弁護士などは脳力が高い為、何度かすれ違ったりするとこちらの風体を覚えられたり
普段とは何か違う違和感などを感じ取ったりなどして調査が発覚しやすい。
芸能関係においてタレントなどは変装や他車両での移動も多く、依頼者からの内部情報が無いと相当な費用と時間がかかりバレるバレない以前の問題で同行が全く掴めないということに陥る。
3
医者
単純に脳力が高い。弁護士の上位といった感じである。
さらに浮気率も高く、相手が勤務先内の看護師であることが多い為、用心ぶかい行動が目立つ。
但し視力が低い者が多いので、視界から外れるように努めれば難しい相手ではない。
医者も弁護士も年配の者より若い者の方がどちらかというと難しい。
以上3パターンが調査前からこちらが十分に注意をして取り掛からねばならない相手である。
その他のパターンについては『黒騎士探偵術 極意』で述べる。
警戒している対象者の調査にあたるポイントは
相手の鋭気を避け退気を突く
ことである。
人はだれしも24時間緊張して警戒心を漲らせることはできない。
警戒している時はあえて調査を避け時間を空けてから再調査をするのも手段の一つである。
格闘技などでも大技は退気を突いたときに決まる。
それでも調査を行う場合
相手に鋭気がある時は、こちらも十分に用心し撮影などに色気を出さず遠めのアングルに抑えたり
尾行からの撮影ではなく張り込みからあるいはカメラを固定し隠し取したり
張り込み尾行も極力用心し、移動ルート待ち、別れて張り込み尾行などリソースを集中させる。
具体例を挙げる。
鋭気
建造物の出入りの直後
平坦で人通りが少ない道の途中(よく振り返る)
待ち合わせ前後
退気(警戒心が緩みやすい時 この退気の際にしっかり撮影を行い調査を顧客の納得する形にする)
食事中
会話中
急いでいる時
地下道などの複雑な道や人ごみにいる時
これらに注意すれば警戒案件でも成功率が上がるだろう。
調査中に警戒された際の対処法
対象者がこちらを警戒する時に典型的な行動パターンがいくつかある。
まずそれらを挙げる。
・横目でこちらを見てくる。
・立ち止まり不審な顔をしてこちらを見てくる。
・こちらの視界から外れるような場所へ行こうとしながらさりげなくこちらの動向を見てくる。
・走り出す。あるいは走り出し引き返してくる。または走り出し身を隠す、立ち止まりこちらの動向を見る等。
・立ち止まり、こちらがその場から完全に立ち去るまで動かない。
・何度も同じルートを周りだす。
・さりげなく写真を撮ってくる。
以上の動作に加えて電話をしだすとさらに注意が必要である。
関係者に連絡しているか、官憲に通報しているか何であってもロクなことにならない。
このような状況に陥った時に調査を続行するなら
変装以外に対処法はない。
必ず先に挙げた3点以上の変装を行う事。
そうすればほぼ間違いなく対象者はこちらを見失う。
どうやっても人間の記憶力では顔の細かな造形や髪の質などは記憶できず
服装とそれを含む立ち姿などの大まかな印象で覚えている。
ここを乗り越えればたいていの人間が退気一色に陥る。鋭気を使い果たすためである。
我々の業が成り立つのも
人の鋭気が続かない故である。







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