黒騎士探偵術 偵初法 心構えと考え方
- blackknight3214

- 2018年8月12日
- 読了時間: 3分
張り込みの手順の前に
探偵業全般に共通する調査に当たる前の心構えと考え方について記す。
我々が取る全ての思考と行動や、調査計画の構築方法は現代の一般常識や現行法を元に組み立てる必要がある。
我々は一般常識や世相、現行法などを重要視するが軽んじてもいる。
常識、法律は対象者にとっての隙になり行動の枠を作る。我々はその枠の外にいるからこそ
他者を出し抜くことが出来る。
先ほど述べた「真面目でないと出来ないが真面目過ぎてもいけない」の真面目過ぎるというのはこのことを差す。ちなみに真面目でないとの部分は正心を差す。
よくこの仕事こそ常識が必要などとという。
もちろんそれは探偵業に従事する者が、一般常識に欠け、コミュニケーション能力の欠如した社会不適合者や、前科者、詐欺師まがいの者が多かったことからそのように言われる面もあるが、正しい意味では
先ほど述べた
常識、法律は対象者にとっての隙になり行動の枠を作る。我々はその外にいるからこそ他者を出し抜くことが出来る。
このことを差す。
世間の常識や世相、時勢などを把握していなければ全く見当違いな行動や思考パターンで失敗を積み重ねることになる。
悲しいかな 探偵業界ではいまだに、一般常識に欠け、コミュニケーション能力の欠如した社会不適合者や、前科者、詐欺師まがいの者が多くそのような者は早々に退場していっている。
それでは服装に例えて解説する。
非常に流行おくれのファッションセンスで張り込み、尾行を行えばやはり目立つし覚えられる。
土地柄に合わない属性の風貌で張り込めばすぐに目立ち覚えられる。
このようなことは一般常識があれば防げるが無いと不可能である。
一番悪いのは「自分にはファッションセンスがある」とか「常識がある」と勘違いして自分の価値観だけで行動する輩である。
なまじ自分の感性に自信がある故に他人の話は聞かない。
自分が思う世間の常識、自分の周りの人間だけで判断した世間の常識で行動したがる。
このような者はしょっちゅう調査バレや周囲に対して異様な警戒心を煽ったりして張り込み不可能、調査継続不可能な状態を引き起こしダメ探偵の烙印を押され退場していく。
張り込みに関しても
常識的に考えて路上で10時間以上待っているわけがない。だからこそ、そこで10時間以上待っていても対象者が出てくると同時に『ちょうどその時たまたまその辺りを歩いていた人』に扮しても疑われることは無いのである。
(詳細は口伝)
法律についてもそうで
たとえば普通の人間は赤信号で止まる。
だからこそ赤信号を無視して通行すれば大幅に距離と時間が稼げる。
これにより先回りしたり、出遅れて見失いかけたところから復帰したりが可能になる。
もう一度言う
常識や現行法は自分以外全ての者のスキであり、弱点である。 これをよくよく利用しなければならない。
極意書にも記したが探偵業はあなたの人生の全てを肯定する。
ありとあらゆる経験が探偵業の糧となる。
しかしそれを活かすには自我を滅し公正な目で自己と他己を見据えていなければいけない
それが出来なければ害毒にしかならない。(口伝あり)
私は過去、自己を客観視できないが故に二流どまりで退場していった探偵を多く見てきている。
ぜひ常識と法律を利用できるよう、本質を見抜く力を身につけてほしい。







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