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黒騎士探偵術 偵初法 張り込みについて

  • 執筆者の写真: blackknight3214
    blackknight3214
  • 2018年9月1日
  • 読了時間: 5分

張り込み


探偵術の根本。全ての起こり。

尾行、撮影も張り込みを経て行われる。

そして調査において最も時間を使うのも張り込みである。

空手で言えば中断突き、柔道なら受け身、居合なら座構えからの発剣に値する。


例えば30時間調査を行うとすると25時間ほどは張り込みに費やすと考えて差し支えない。

そして調査バレの8割は張り込みでしかも調査開始前後に起こっている。


張り込みには6カ条の内、特に「忍」が求められる。


尾行に関しては得手不得手が明確にあり、実際のところ業界内で『尾行が出来る』と言い切れるほどの探偵、調査員は少ない。


つまりほとんどの探偵が張り込みと撮影のみを当てにされておりそれが出来れば一応仕事はあるということである。


というのもホテル、マンション、店舗、家屋等の建造物の出入りを撮影するという内容の依頼が多く、そしてそれが結果(調査の目的)の中心になるからである。


例えば浮気調査において男女が合流し食事などをするシーンが撮影出来ていても、途中で見失い、肝心の不貞の証拠になるラブホテルやマンション等の宿泊の根拠(ホテルに入って数時間以上滞在したというのが明らかな証拠)が無ければ

他のどの場面においてもきっちり動向を把握出来ていたとしても、ほとんど調査の意味をなさなくなってしまう。


大手の探偵社では長時間の契約が取れている場合

尾行が出来る探偵が初動を担当し動向を捉え、張り込みと撮影が出来る探偵が宿泊場所の出入り撮影を行う。

つまり尾行が出来る探偵(尾行が出来る探偵というのは張り込み撮影は当たり前に出来る)は貴重で引っ張りだこなので要所で使いその後の証拠撮りは一般的な探偵を使うという風に予定を組むことが多い。



基本

あらゆるシチュエーション(地形、土地柄、人員、視力、天候、工事等、時勢、車両など)があるのでこれをマニュアル化することは出来ない。

原則を記す。


張り込みが長時間にわたることを考慮する。


例えば朝何時には出て行く という事がわかっているなら良いがそうでない場合、張り込みが何時間続くか見当はつかない。

そういう状況で早い段階で通報や近隣住人からの警戒などを受けると支障が出てくる。

長時間いられる場所(車ならコインパーキング、徒歩なら飲食店など)があれば良いが無い場合は調査開始前に、張り込める場所を複数個所選定しておく。

複数個所選定した場合は周囲の状況を見て選定場所を移動しながら張り込み続ける。


移動の際、監視を緩めないことが重要で往々にして一瞬目を離したすきに出て行かれるという事が起こる。


横着せず変更をしないと通報される確率が大幅に上がる。


相手が猜疑心を抱く前に変更するのが良く猜疑心を抱かれてから変更しても効果は落ちる。

※自分が大丈夫だと思って張り込みに選んだ場所が周囲からするとすこぶる不自然である場合が多い。周囲の反応見ておかしいと感じたら場所を変える事。



調査対象者が現れた際、どこからどのように表れても対応できる位置を取る。


張り込み後には撮影または尾行にシフトする。これを理解せず張り込みやすさだけを求めて失敗する例がある。

例えば距離を開けすぎて出たのを確認した数秒後にはもう見失ってしまっていたりする。



張り込み中の態度に注意する。


張り込み中にイライラしたりソワソワしたりを態度に出すことは厳禁だが周囲の人間の様子によっては人を待っている演技をすることはある。


表情に注意する。真剣な表情や鋭い目つきなどをしていると周囲の警戒心が増大する。(よく車両で2名で張り込んでいる調査員が真面目な表情で長時間停車している様を見るが、傍から見るとあまりにおかしい。少しは楽しそうな顔で会話をするべきである。その点、男女ペアだと黙っていても喧嘩しているように見えて声もかけづらく、仮にかけられても「ちょっと喧嘩というか話し合いというか・・・」で済む)


腕を組む、身体を出入り口に向けることも厳禁(待ち構えているように見える。体を向けたい場合は人や物を挟む)


多少視認性が悪くなるが、出入口の向かい側で待つのではなく、出入口側で待つのがバレにくい(口伝あり)


そこに長時間いることが不自然でないシチュエーションを自ら創造しなくてはならない。

その場合、変装などが必要になることもある。

例えば 偽の資料や 書類を作りあえて少し見えるように置いたり手に持って歩いたりすることなどがある。


張り込みの場所

隠れているようなあまりに極端な場所は見つかった時に極めて不利になる。 どうせならあり得る場所にいる方が良い。 仮にバレにくいとしても極端な場所は避けるべきである。

明るいところよりは暗いところを選ぶ。(人の目は明るい場所から暗い位置はほぼ見えない) 自分の姿は周囲から見えにくい場所に置く(しかし露骨に隠れるような場所は悪し)


 張り込みについてまとめポイント

1、 こちらから見えていて相手からは見えない場所、あるいは見えにくい場所

2、 こちらが長時間待機出来て周囲からも声をかけられない場所

3、 こちらがなにがしらかの演技をすれば周辺の人間が気にしない場所。(携帯で地図を見てるふり、最近ならPOKEMONGOをしてるふり等)

4、 相手の出入りに対応できる場所(遠すぎない場所。良く見えるが相手の出入りに対応できない場所は×)

5、 ターゲットを直視できない場合は直視にこだわらず音やその他あらゆるものの動きで出入りが判断できる場所

6、 監視する場所に一度立ち、そこから周囲を見渡して場所を探すと簡単。しかし場所によっては近寄ることすら危険な場合があるので臨機応変に対応すること。

その他口伝あり。


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