top of page

黒騎士探偵術 偵初法 序 まとめ

  • 執筆者の写真: blackknight3214
    blackknight3214
  • 2018年9月1日
  • 読了時間: 4分

更新日:2018年9月3日

具体的実技に入る前にここまで長々と精神論や 準備について記していたのはなぜか?

具体的な技術や手法はその場限りのもの そのシチュエーションで使えても他のシチュエーションでは使えないというものが多い。 また、ある時期は新しく革新的でも数年後には全く使えないというものもある。

(これは探偵業の中でのアクティブスキルにあたる。)


精神面の充実や理論の理解は恒常的に自身の能力を上げ、技能の向上の基礎となる。

(これは探偵業の中でのパッシブスキルにあたる。)


つまりこの序章に記したことを理解し自身の血肉と化すほど身についたなら探偵術はほぼ完成しているということである。

ただし、血肉と化すほど身につけるにはどうしても実際に自分が行動しなければならない。

幸いなことに探偵術はいつでもどこでも誰でも、誰に対してでも実践可能で、練習、鍛錬は非常に容易に行える。

さらに、このような精神論や考え方について先に知っておくほうが、後から聞くよりは吸収が早い。

このような教本を作っている理由はまさしくそれで、この教本内の知識を持った状態で実践に臨めば、知識が無い状態の者よりはるかに早く、そして正確で正しい方向に成長できる。


※実践について

我々のように実際に金員を得て、業務としてそれを行うのが一番良いが、それはゲームで言うところのボス戦のようなもので ボスと戦う前にレベル上げをする必要があるならそのレベル上げは自分がやる気ならどこででも出来る容易なものである。

これをやらずにおくべきか。


人生全般においてもそうだが、探偵業においても思案のし過ぎは悪い。

とにかくやってみて失敗を経験した方が良い。

本番で3回も続けて失敗するとこの業界では干されてしまうが練習なら誰にもバレない。

真剣に練習し、失敗して経験値を稼げばよい。



探偵業で失敗を重ね成長しない人間の特徴


恐怖心を持ちすぎる者

必要以上に周囲の目や対象者の行動に対して消極的反応を示し、精神的に弱体化していくタイプである。また自己の能力にも自信が無い為、見落としたと思い込んだり、顔がはっきり確認できないと慌てふためいて周囲をも巻き込んで不安を煽る。張り込みにおいては落ち着きが無く、尾行においては距離を開けすぎて見失うか、挙動不審で露見する。聞き込みなどは全くできない。


我が強く他者を軽んじすぎる者

自己に不相応の自信がある。周囲の目や対象者の些細な行動に無頓着であったり、警戒行動にも「これは大丈夫、関係ない」と距離を開けず露見する。自分を客観視出来ていないとも言える。

相手も同じ人間であることがわからずゲームのCPUを相手にしているかのように自分本位で考える。張り込みにおいてはその途中で露見、あるいは通報にあい、尾行においては近すぎ、堂々とカメラを取り出し撮影するなどで露見しする。聞き込みはたまにうまくいく。

我が強くて許されるのは天稟がある者か

功が成り、思い考え移した行動がことごとく正しい者のみである。

初心の内は我を捨て全てを受け入れ、上達し始めたらことさら自己を卑下しさらなる研鑽に励むことである。

とくに探偵術は武術と同じく終わりはない。


思案しすぎる者

考えすぎることにより機会を失うことが多い。

探偵業では窮地に陥ったり、難しい状況に陥った際に瞬時に選択肢を選び、それに対応しなければならないことがある。車両尾行の際などは特に顕著である。

調査日程の選定に際しても同様で、思案に思案を重ねて日数と時間を絞るより

3日連続、一週間毎日退勤後、などとりあえずやってみるという方が正確に結果が出やすい。(それはまあ予算や資源の問題もあるのだが)


上記三項目であるが

自身がそうなっていると自覚しそれを修正するように努めれば矯正出来る。

我流でも時間を掛ければ矯正できるが上位の者から指導を受ければより早く正確に矯正できる。

このような悪癖を修正し、後天的に職能を得たものの方が探偵業界では長生きできる。




※アクティブスキル、パッシブスキルについては『黒騎士探偵術 極意』で詳細に解説する。




探偵業とは出来るだけ早く、安価で簡易で容易に、法に触れず人知れず証拠を収集する業である。

探偵の仕事とはこのための方法を考え行動し結果を出すことである。


このことさえ忘れなければよい。

このことを追及すれば人はそれに応じた最良の方法に巡り合えるように出来ている。


ree






コメント


copyright©BlackKnight All Rights Reserved

bottom of page